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初心者必見! 乗馬に必要な馬具一覧と使い方を解説

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風を切って走る馬上の景色――そんな憧れを胸に、あなたは「乗馬を始めたい」と検索を始めたのかもしれません。

けれど実際には、騎乗前に必要な“馬具ばぐ”には多くの種類があり、頭絡や鞍、腹帯など、名前と使い方を理解しておくことが欠かせません。

未来のあなたは、迷うことなく馬具を手に取り、スムーズに馬の準備ができているはず。

しかし、そのためにはまず 「馬具一覧で全体像を知ること」 と、「それぞれの馬具の使い方を理解すること」 が第一歩になります。

「どんな馬具を揃えれば安全に騎乗できるのか知りたい」

「初心者でも分かる馬具の役割や名称を整理したい」

そんな思いを抱えるあなたのために、この記事では乗馬に欠かせない馬具一覧を、未来の自分の姿をイメージしながら理解できるよう、分かりやすく解説します。

今日知った知識が、明日あなたが馬上で見つめる景色を変えていきます。

馬具ばぐ』とは、人が馬に乗るために必要な装備一式を指します。

乗馬だけでなく競馬や調教など、あらゆるシーンで使用され、「騎乗者の安全確保」「馬の体の保護」「スムーズな操縦」を行うために欠かせない存在です。

馬具が果たす役割は、大きく分けて次の3つです。

・騎乗者の安全を確保する
・馬の体を保護する
・騎乗者と馬のコミュニケーションを助ける

それぞれの目的について、次の項目で詳しく解説していきます。

騎乗者の安全を確保する

乗馬01

馬具は、万が一のトラブルから騎乗者を守るための重要な装備です。

乗馬では、障害物との接触や他の馬との衝突、馬の驚き・興奮による急なスピード変化など、予期せぬアクシデントが起こる可能性があります。

そのような場面でも、適切な馬具は騎乗者の姿勢やバランスを支え、安全に騎乗を続けるための助けとなります。

例えば

くらあぶみ:身体を安定させ、落馬しにくい姿勢を維持しやすくする

頭絡とうらく手綱たづな:馬の動きを正しく制御し、暴走による転倒や落馬のリスクを減らす

といった役割があります。

正しく装着された馬具は、アクシデント時の衝撃を軽減し、騎乗者の安全性を大きく高める存在です。

馬の体を保護する

馬具は、馬の体を守り、快適に走れる状態を維持するための装備です。

乗馬中は騎乗者の体重が背中にかかり続けるため、正しいケアをしなければ負担や疲労が蓄積しやすくなります。

そのため、多くの馬具には馬の体を保護する工夫が凝らされています。

プロテクター・肢巻しまき:脚部を覆い、障害物との接触や着地時の衝撃から守る

くら:馬の背中にかかる体重を広く分散し、筋肉への負担や圧迫感を軽減する

これらの馬具を適切に使用することで、馬の健康を維持し、長時間の騎乗でも安全かつ快適な状態を保つことができます。

騎乗者と馬のコミュニケーションを助ける

馬具は、騎乗者の意図を馬へ正確に伝えるための重要なツールです。

走行中の「前へ進む」「止まる」「右・左へ曲がる」といった動作は、すべて馬具を介して伝えられます。

手綱の操作や脚の使い方、馬具の装着が適切であれば、馬は指示をスムーズに理解し、無理に抵抗したり暴走したりすることがありません。

このように、馬具は人と馬のコミュニケーションを円滑にし、予期せぬ反応による事故の可能性を低減する役割を果たしています。

乗馬02

ここからは、乗馬で実際に使用される代表的な馬具を紹介します。

馬具には 「馬への指示を伝える」「騎乗者の体を支える」「馬の体を守る」 など、多様な役割があり、道具ごとに使い方も異なります。

本記事では、馬具の機能を分かりやすく把握できるよう、以下の4つのカテゴリに分類して解説します。

・馬とのコミュニケーションを図る馬具
・騎乗者を守る馬具
・馬を保護する馬具
・馬の集中力を高める馬具

それぞれの役割と特徴を理解することで、馬具選びや正しい使い方がより分かりやすくなるはずです。

馬とのコミュニケーションを図る馬具

頭絡(とうらく)

頭絡 付け方

画像引用:乗馬メディアEQUIAより

頭絡とうらく』 は馬の頭部に装着するひも状の馬具で、『ハミ』 や 『手綱たづな』と組み合わせて使用します。

革製の細いひもが「額・頬・鼻」を通るように配置されており、馬の進行方向やスピードを調整するための基本装備です。

頭絡の選び方

・馬の頭のサイズに合ったものを選ぶ
・初心者は 柔らかく手に馴染みやすい革を選ぶ
(力を入れすぎず、細かな操作がしやすいため)

頭絡は「額革」「頬革」「鼻革」など、部位ごとに名前が付いており、細かくパーツが分かれているため、最初は「どのひもをどこに装着するのか」 で混乱しやすい馬具です。

まずは、それぞれのパーツの位置関係を理解することが大切です。

ハミ・手綱(たづな)

『ハミ』と『手綱たづな』は、騎乗者の合図を馬に伝える、コミュニケーションの中心となる馬具です。

ハミは、馬の前歯と奥歯の間にある歯槽間縁しそうかんえんに咥えさせ、そこに布や革製の手綱をつないで操作します。

・手綱を軽く引く → 停止の合図
・手綱を少しゆるめ、脚で軽くキック → 前進の合図

さらに、手綱の張り具合を調整することで、右折・左折などの細かい方向指示も行えます。

ハミの選び方

・馬の口幅に合わせて適切な長さを選ぶ
・壊れにくい 耐久性の高い素材を選ぶ

手綱の選び方

・汗や雨で濡れても滑りにくい素材
・初心者は 柔らかく握りやすいタイプを選ぶ
(過度な力が入りにくく、馬に優しく指示を出しやすい)

馬は非常に敏感な動物です。
急に手綱を強く引くと驚き、落馬や衝突事故の原因になることもあります。

馬具を使って指示を出す際は、常に馬の反応を感じ取りながら、やわらかく丁寧に操作することが重要です。

騎乗者を守る馬具

鞍(くら)

鞍

画像引用:中江物産 通販サイトより

くら』は、馬の背中に取り付け、騎乗者が座るための基本となる馬具です。

身体をしっかり支えて安定した姿勢を保つことができ、走行中もバランスを崩しにくくなります。

鞍の選び方

・馬の背中の形にフィットするかを確認する
・騎乗者の身長・体重・骨盤(お尻)サイズに合うものを選ぶ

※乗馬用品店では、実際に「試乗」できるケースもある

鞍は、騎乗者の体重を馬の背中全体に分散し、「お尻が痛くなりにくい」「疲れにくい」 座り心地を実現します。

同時に、馬の背中への負担も軽くなり、伸びやかに走りやすくなる点も大きなメリットです。

つまり鞍は、「騎乗者の安定性」と「馬の動きやすさ」 の両方を支える、乗馬に欠かせない馬具なのです。

鐙(あぶみ)

鐙

画像引用:ハフリンガーMAX 通販サイトより

あぶみ』は、鞍の両側に吊り下げられる足場で、乗り降りを助け、騎乗中の姿勢を安定させるための馬具 です。

鐙に足を乗せることで、上半身のバランスも取りやすくなります。

鐙の選び方

・ステンレス製など、強度・耐久性の高い素材を選ぶ
・自分の足幅に合うサイズを選ぶ

鐙は、体重を適度に預けることで姿勢維持を助けますが、体重をかけすぎると馬の負担が増えたり、騎乗者がバランスを崩す原因になります。

騎乗時は鐙の位置と角度を意識し、足を“そっと”乗せるように使うことが重要です。

馬を保護する馬具

プロテクター・肢巻(しまき)

プロテクター

画像引用:中江物産 通販サイトより

『プロテクター』と『肢巻しまき』は、運動中の衝撃や負担から脚を守るために使われます。

障害物の接触や、他の馬との衝突によるケガを防ぐための装備です。

プロテクター・肢巻の選び方

・馬の脚のサイズに合ったものを選ぶ
・ケガ防止のために、適度な厚みで保護できるものを選ぶ
・サイズ調整ができるかを確認する

プロテクターは、馬の脚の関節である「球節」を保護するように取り付けます。

位置が高すぎたり低すぎたりすると、球節を十分にカバーできず、擦り傷を作ってしまう原因になります。

ずれや血流の滞りを防ぐために、脚とプロテクターの間には「指1本分」の隙間を空けておきましょう。

馬着(ばちゃく)

馬着

画像引用:ハフリンガーMAX 通販サイトより

馬着ばちゃく』は、体温調節や汚れ防止のために着せる「馬の洋服」です。

季節の代わり目による寒暖差や、乗馬中の汚れから馬を守り、体調不良や病気を防ぐために使われています。

馬着の選び方

・肩や首回りなど、馬の体型を考慮したサイズを選ぶ
・「夏用」「冬用」など、季節に応じたものを購入する

馬着を着せる時は、季節によって衣替えを行うことが重要です。

例えば、夏は通気性の良いメッシュ素材、冬は保温性に優れた厚手のものを使います。

雨天時は馬の毛に水分が残るため、乾いたタオルで拭いてから着せましょう。

馬の集中力を高める馬具

イヤーネット

イヤーネット は、馬の耳にかぶせる布製のカバーで、周囲の音によるストレスや驚きを軽減するために使用されます。

馬は人間よりも聴覚が鋭く、歓声・風音・物音などに敏感に反応しやすい動物です。

イヤーネットを装着することで、余計な刺激を遮断し、騎乗者の合図に集中しやすい環境を作ることができます。

イヤーネットの選び方

・馬の耳の長さに合い、ずれにくくフィットするタイプ
・虫よけ/防音など目的に合わせた機能性
・色や刺繍など、好みのデザインで選ぶ

イヤーネットは実用性だけでなく、ファッションアイテムとしても人気です。

無地・レース付き・刺繍入りなど多彩なデザインが販売されているほか、手編みで自作する人や、モール・ビーズで装飾を加える人もいます。

シャドーロール

シャドーロール

画像引用:ジャパンギャロップスインポーター 通販サイトより

シャドーロール は、馬の鼻部分に装着し、視界の下側をボアで覆うことで集中力を高める馬具です。

主に競走馬などが装着しているのを目にします。

シャドーロールの選び方

・馬の顔のサイズに合い、走行中にずれないもの
・頭絡の鼻革の位置・太さに しっかりフィットするサイズ

馬は走行中、自分の影や地面の動きに驚いたり、視線が散って集中力を欠くことがあります。

シャドーロールで下方向の視界をあえて隠すことで、余計な恐怖心を抑え、前方に意識を向けやすくする効果が期待できます。

乗馬02

馬具は専門の乗馬用品店や、オンラインショップで購入できます。

用途や状況に応じて、実店舗と通販を使い分けるのがおすすめです。

実店舗と通販のメリット・デメリットについて、詳しく見ていきましょう。

乗馬用品の専門店に行く

乗馬用品専門店の店舗情報

日胆サドラー(北海道日高町)

カバロ東京 池袋店(東京都豊島区)

乗馬用品プラス(千葉県習志野市)

中江物産(兵庫県神戸市)

乗馬用品店では、商品を実際に手に取って選べるのがメリットです。

試着することで動きやすさやフィット感を細かく確認でき、サイズが合わず「ゆるすぎる」「きつすぎる」といったトラブルを防げます。

しかし、乗馬用品店の数は限られており、店舗までのアクセスが難しい場合もあります。

近くに店舗がない場合は、オンラインでの購入を検討するとよいでしょう。

乗馬用品の専門店に行く

中江物産 通販サイト

画像引用:中江物産 通販サイトより

通販サイトは品揃えが豊富で、複数のサイトを比較しながら選べる点が魅力です。

専門店が近くにない場合や忙しい時でも、必要な馬具をすぐに揃えられます。

サイズが合わない場合は返品・交換ができますが、「期間が短い」「手間がかかる」ことがあります。

購入前はサイトの「よくある質問」や、返品規定をよく確認しておきましょう。

乗馬03

馬具は馬の健康状態や体調に配慮し、負担をかけないように使うことが望まれます。

正しく使うことで信頼関係が深まり、騎乗者と馬の安全を保つことにつながります。

馬と騎乗者を守るための、馬具の正しい使い方を解説します。

馬具の破損・劣化を確認する

馬具を装着する前は、破損や劣化の有無を確認します。

金属製の『鐙』『ハミ』は変形やサビ、革製の『頭絡』『鞍』はひび割れや緩みがないかをチェックしてください。

小さな損傷でも事故やケガにつながるため、定期的な点検を心掛けましょう。

馬の負担を減らす装着方法

馬具を付ける時の注意点は、「強く締めすぎない」ことです。

馬と馬具の間に隙間ができるよう、余裕を持たせて調整してください。

締めすぎると馬に痛みや圧迫感を与え、緩すぎると走行中にずれて落馬する恐れがあります。

馬を傷つけないためにも、こまめに様子を確認しながら付けることが大切です。

使用後のメンテナンス

乗馬で使用した馬具には、地面の泥やホコリ、馬の汗などが付着します。

汚れを放置するとカビやひび割れの原因となるため、定期的な手入れが必要です。

まずは柔らかいブラシで全体の汚れを落とし、水に絞ったタオルで拭きます。

汚れがひどい場合は『サドルソープ』で洗い、洗浄後はひび割れを防ぐために『デリケートクリーム』で保湿しましょう。

洗浄後は乾いたタオルで拭き、余分な水気をしっかり落とします。

拭き取り後は直射日光の当たらない、風通しが良く乾燥した場所に保管します。

日差しや湿気にさらすと、ひび割れやサビの原因となるため、注意して扱いましょう。

今回は、乗馬で使う「馬具」の種類を一通り紹介しました。

馬具は馬と騎乗者のコミュニケーションを助け、互いの安全と快適さを確保するための装備です。

最初は難しく感じるかもしれませんが、実際に手を動かして使い、経験を積むことでスムーズに扱えるようになります。

乗馬をより楽しむためにも、初心者のうちから少しずつ馬具に慣れていきましょう。


最後までご覧いただきありがとうございました。

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